ちょっと家事について思うことがあったので、真面目に書いてみる。

奥さんと恋人だったころ。
まだつきあいだして日も浅かった。
なぜそんな話になったかわからないけど、
互いの結婚観についての話題になった。
当時はまだ結婚についての具体性はなく、
たぶんボクだけが一方的に
「この人と一緒になるんだろうなぁ」と考えてたと思う。

そのときに奥さんが言ったことが、
その後のボクの結婚観に多いに影響を与え、
いまにまで至ることになった言葉がある。
そのとき奥さんはひとり暮らしをしていて、
ボクは両親と同居していた。
そんなボクに言ったのは

「いまひとりで暮らしていて、家事も当然自分ひとりでやってるんだけど、
　もし結婚してふたりで暮らすようになったときに、
　食事や洗濯、掃除など家事が倍になるわけだから、
　収入は倍以上になっても、家事などの負担も倍以上になるなら
　いま一人で暮らしていて、不自由なくできてるんだから、
　結婚しないほうがラクだと思う。
　仮に、専業主婦になるんだったら、収入がないんだから、
　家事を全部やるのは当然だけど、
　共働きで、家事は全部アタシがやるなら、
　結婚はただ負担が大きくなるだけだなぁ。」

てな内容のことを言われて、
とても正論な意見と思ったが、けっこうショックも受けた。
両親は共働きであるのに、
いままで家事は、ハハが当たり前のようにやっていて、
親父はとくになにもしなくて、それをずっと見て育ったボクは、
そのことを当然のごとく受け入れて、疑問にも思わなかった。
でも奥さんのこの話で、自分がいかに甘えてきたか、
当たり前と思ってきたことが、ホントは当たり前ではなく、
支えられてきたかを思い知らされた。
それからは、任せっきりであったハハの家事を助けるようになった。

そしていま。
ボクと奥さんは共働きで、収入は安定しているので、
ふろ掃除や、トイレ掃除、部屋掃除、ゴミ出しなどなど、
とくに担当ってわけでもないけど、
奥さんに全部任せてしまうことのないように、
できることはやるようにしている。
やらされてる感はまったくない。
互いが助け合って、がんばってる。

奥さんに以前、こういうことを言われて
けっこう人生観がかわったんだよ、って奥さんに言ってみたら、
こんなことを言われた。

「そういう理屈っぽいことにも
　あなたは　なるほどぉ〜　って素直に受け入れてくれて
　フツーはそんな人生観がかわるようなことを言われると
　なかなか受け入れずに、なにをぉ！ってなるのに、
　すぐに直してくれる。
　そういうところが偉いよ。」

いいと思ったことは素直に受け入れたほうが
いい結果を生むと思う。
つまらないプライドは、
つまらないつまづきにつながると思いませんか？

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